「木組みの家」17 梁あらわし

前回の真壁の話につづいて、天井高について。
通常、2階床梁、小屋梁の下には天井が張られています。天井裏は通常「ふところ」と呼ばれ、配線や配管、断熱材等が入っています。このスペースは無駄なようですが、断熱や遮音の役割があります。
図左の1階の天井と2階床の間がふところですが、2階の物音をあまり階下に響かせないような役割があります。また、給排水配管や電気配線が自由にできます。
図右は木組みの家です。図のように、天井は梁の上に張られています。
デザインとして梁を見せることで、左図と同じ2.7mの階高で、30cmくらい天井を高く取れます。逆にいうと、階高をその分低くすることができるので、柱を短くでき、壁面積も小さくなります。建物全体も低く出来るので、外観のバランスが良くなります。
天井には3cmの厚板を使っていますが、これは梁に直接釘打ちしていますので、床面の水平剛性を高めます(剛床)。つまり天井が意匠と構造を兼ねているのでより合理的な使い方といえます。
この厚板の上に根太を転がして、その上に2階の床(厚1.5cm)を貼っています。
配線等は根太の間を通します。ですから配線計画は綿密にやっておかないといけません。
1.5cmの床板+根太4.5cm+3.0cmの天井板で遮音性はある程度確保できますが、すべて直に打っているので、床に物を落としたときの衝撃音などは響いてしまいます。
プランニングの際に2階と1階の生活時間帯や使用頻度等を検討して、うまくずらせば、比較的、音が気にならないのではないかと思います。
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23668/7259952
Listed below are links to weblogs that reference 「木組みの家」17 梁あらわし:



![: 芸術新潮 2007年 12月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/117%2BVsvLzAL.jpg)










Comments