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December 31, 2003

来年もよろしくお願いします。

今年うれしかったこと。

子ども部屋から階段ホールを見る「覗き窓」の発案者であり、吹き抜けの小屋組を忍者のように移動する中学生の息子さんがお母さんを介して、「楽しい家をつくってくれてありがとう」といってくれたこと。木組みの家の立体的な面白さを体感してくれてるんだなあと。ぼくらが家をつくるときのワクワク感といっしょなんですよね!

もう一軒。
師走の天気のいい日、様子伺いに訪れた家の中は、陽の光がいっぱい入って、暖房を入れたような暖かさ。その二階の南側室、杉床の上で書きものをされていた高校生の娘さんがそのまま、猫のように丸まってうたた寝をされていました(猫は家の中で一番快適な場所を知っています)。窓からは、うっすら雪化粧の山並みを望め、絶好のロケーション。気持ちよさそう!

手前味噌ですが、いずれも設計をやっていてよかったなあと思う瞬間でした。
みなさん良いお年をお迎えください。

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December 25, 2003

エコ住宅。

スウェーデンでは、相当進んでいるようですが、外断熱、ヒートブリッジの遮断、気密性等。それからソーラー発電、風力発電など。これらを設計に取り込んでエネルギー消費量を何分の一かにするようです。産業として中国等への進出を考えている企業もあるようです。
非常に興味がありますし、取り入れてみたい部分もある反面、その研究、製造、建設にかかるエネルギーも相当なものなんだろうなあとも思ったりします。各種工場など、ものすごい熱を出して真冬でもクーラーをかけてたりしてますものね。
それもこれも価格の安定した石油エネルギーがあっての近代生活ですが、あと何十年かで石油が枯渇するとかいわれてますので、研究開発製造を頑張るのも全体の帳尻を考えないといけないんでしょうね。
実際に現在の産業界の省エネは、製造から廃棄までのエネルギーを考慮に入れているようで、その観点で現在の技術では、燃料電池カーよりハイブリッドカーの方がエネルギーを押さえられるそうです。

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December 22, 2003

乾燥。

寒くなると空気が乾燥します。
市街地は土の部分が少ないので、より乾燥しているそうです。土が適度な湿気を放出しているんですね。

以前、鉄筋コンクリート造のアパートに住んでいた時は、冬季は肌が乾燥して、背中などが痒くて困ったものですが、土と木(それから紙)でできた今の家に越してからは、それがピタリとなくなりました。

肌の乾燥に悩まされている方には、このような住まいはホントにお勧めです。

リフォームされてもいいと思います。内装にムクの木を沢山つかい、塗り壁や障子などを取り入れると、かなり室内環境が変わると思います。

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December 15, 2003

アールデコ。

昨日、NHKの「新・日曜美術館」で、東京の旧朝香宮邸での展覧会の特集をやってました。

昭和初期に建てられたこの邸宅は、内装をパリの建築家が手がけたのですが、当時のアールデコ様式を完全に取り入れたものだそうです。

アールデコといえば、ニューヨークのクライスラービルの様なギラギラしたイメージがあったのですが、朝香宮邸は、案外落ち着いた雰囲気で、「なかなかいいなあ」と思いました。

京都の街中には昭和初期に流行ったいわゆる看板建築とよばれる擬似洋風な町家がけっこうあります。多分、当時のアールデコの影響があるんだと思いますが、割と町並みに馴染んでまして、私は結構好きです。

アールデコの装飾には植物を抽象化したデザインが多く取り入れられていますが、そういう手法は琳派などの和のデザインに通じているから、結構「和風」との相性がいいんじゃないかと思っています。

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December 11, 2003

庭。

お寺なんかの古建築もそうですが、うちの家も室内にはほとんど陽が入りませんので、非常に暗いです。特に一階は電気を点けないと、昼間でも真っ暗です。
電気が貴重だったころ、あるいはガス灯だったころなどは、おそらく昼間に照明を点けることはなかっただろうなと思いながら、時々電気を消して茶の間に座ってみます。そうすると雪見障子の向こうの庭がすごく明るく見えるんですね。
うちは間口の小さな家ですが、大きなお寺なんかの座敷は、障子を開け放つと映画のワイドスクリーンに負けない大迫力の画面で庭が迫ってきます。室内が暗いから、まさに映画館みたいなものですね。
ああいう庭は、植栽や石を、海やら山やらいろいろなものに見立ていることが多いですが、そのように庭に意味が生じることで、庭の観賞が映画観賞のような愉しみになるのでしょうね。

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December 09, 2003

空間、匂い、音、温度、湿度、風・・・。

建築に関する情報は、テレビ、書籍、インターネット等、いろいろありますが、いずれも内容は、写真、図、言葉の組み合わせです。
特に写真(映像)という平面の視覚情報は相当インパクトがあり、のちに現物を体感しても、最初に受けた印象を拭い去ることはなかなか難しいです。

逆に、何の予備知識もなく、初めて建築物を体感するとき、目で見えるものを把握するよりも、歩き回って感じる空間の広がり、匂い、音の響き、体感温度、湿度、天気や風などの方が印象に残っているような気がします。視覚的な記憶は案外その時に撮った写真を後で見て追体験して記憶しているのではないでしょうか?
このあたりに快適な住まいのヒントがあるような気がします。

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