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January 27, 2004

リズム。

音楽は結構建築と似てまして、作曲、編曲、演奏がプラン、実施設計、施工といえるのはもちろん、音色、音質、理論、音楽ジャンル、リズム、ハーモニー等々、建築に置き換えて考えられる要素があります。出来上がった音楽は、演奏されている間、その場にいる人々をある雰囲気をもった空間で包んでしまうといった、音楽という芸術の特殊性も建築空間と似ています。
元プロミュージシャンの方に以前聞いたのですが、バンド演奏するときに、「とにかくリズムを正確にあわせること。難しいことはしなくていいから。そうすれば上手く聴こえる。」正確なリズムといっても、メトロノームじゃないから当然揺らいでいます。揺らぎの中でピシッとリズムが決まっていたら、体がリズムに乗ってきっと心地いいんだと思います。
建築デザインの中にも心地良いリズムが必要だと思います。目はきっと無意識にリズムを追っていると確信しています。少しアクセントをつけたり、ブレイクをつくったり、でも、大きなリズムを寸断したら、きっと居心地の悪い空間になると思います。

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January 26, 2004

みんぱく。

大阪吹田の万博公園に国立民俗学博物館(みんぱく)があります。
展示内容は、世界中の民俗学的な資料で、衣食住、祭事、音楽等々。数回行っただけではとても見きれないほどの内容で、よくもこれだけ収集分類したものだと感心します。一通り見てまわって出てきますと、なんか数時間で世界一周をしたようで、頭がクラクラします。
このみんぱくの中庭のひとつに韓国の木造土壁の建物(居酒屋?)の模型があります。模型といっても、実物大なのか少し小さめなのかは知りませんが、中に入ることができます。土間や座敷、縁側などがあり、日本の昔の農家と良く似ていますが、座敷は板敷きでオンドルとなっています(ここは、電気カーペットでしたが)。材料、構造、仕上などはほとんど日本と似ているのですが、木の組み方や建具のデザインなど、微妙に違います。そして、高さ、柱の間隔など寸法がま微妙に違います(これは、縮尺の関係もあるかも知れません。)。
いずれにせよ、すごく馴染みのある素材やパーツで、微妙に違うスケール感やデザインというのはなかなか新鮮です。
また、こじんまりとした空間は茶室のような落ち着きがあります。
一度体験することをお勧めします。

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January 21, 2004

宇宙。

火星から日々送られてくる映像を楽しみにしています。デジタルだからこその鮮明な画像なんでしょうね。ここに人型ロボットが降り立ったらなんて想像するとワクワクします。
 ローバーのアームのロボットの技術。着陸するときのエアバッグ。もちろんロケットを飛ばす技術等々。人類の知恵の結晶ですよね。それにしても、よくこんな事をやろうと思うもんだなあとあらためてアメリカのフロンティアスピリットを感じます。
 以前、ある建築家がある宇宙飛行士と対談している番組を見たのですが、建築家が職住の交わり、街の景観、都市の余白の部分のような話をしていたのに対して、飛行士が職は職、住むところとは分けてたほうが合理的である、宇宙から見ると人間の集まっているところ=都市ほど醜いと話しており、全く話がかみ合ってませんでした。
 考えかたは、いろいろあるし、宇宙から地球を見た感想を一般の人に伝える意義もありますが、宇宙飛行士は神様ではなく、人類の長い歴史(文学、戦争、芸術、娯楽、生活等々)の集積の上に成り立っている訳で、また、その宇宙船を打ち上げる為にものすごい人の努力とエネルギーを費やしていることを考えると、人間の営みを一言で醜いといってしますのは、ちょっとどうかなと思いました。

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January 19, 2004

もてなし。

今住んでいる町家には入ってすぐに土間とミセの間があります。私が子どもの頃の家には、「応接間」のある家が結構ありました。
その後、「LD」「LDK」が新しいライフスタイルで増えてゆき、現在もほぼ主流になっています。お客さんはLD,LDKに招き入れる訳です。
 このリビングとダイニングおよびキッチンの合体は合理的、快適である反面、漫然とつくると全体がプライベート空間になってしまいがちで気軽に人を呼べなくなってしまう(つまり片付いていない)ケースも出てきます。
 設計に際して、これからの時代ますます家に「人を招きいれる」ということを意識的に考えていかねばならないと思っています。
 導線と視線、会話の間を取り持つ何か(庭、装飾、小物等々)。そしてそれらを住み手が演出できる余白をたくさん考えること。住み手は「もてなし」の総合プロデューサー。
 形式、様式を取り払った庭園建築や茶室のエッセンスがヒントになるのではと思っている今日この頃です。

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January 06, 2004

印象。

美術品でも工芸品でも古びたものは、それ自身が経年の深みを出し、白っぽい博物館の中でも存在感をもちますが、それがまだ新しかったころは色彩豊かで、もっと「派手」だったはず。ですが、なかなかそこまで想像がおよびません。もちろん、古い茶室や寺院も新しい時はもっと柱や天井が白かったはずで、空間の印象もまた違っていたんでしょう。

以前、テレビで源氏物語絵巻の一部を復元する番組をやっていました。日本画家の方が描かれた当時の色で複製するのですが、ほんとにきらびやかで色彩に溢れた絵で、現在の古びた色調の絵巻しか知らない私の想像を超えるものでした。

その絵の具に一部金粉を混ぜているのですが、照明を消して、ろうそくの揺らめく炎に照らされると、その金粉が鈍くきらめいて、深みというか立体感というか、また違った表情があらわれました。

同じものでも経年、廻りの環境(空間)によって全く印象がちがってくるものですね。

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January 04, 2004

教育。

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

新春のでテレビ番組で、作家の村上龍氏と学者の利根川進氏の対談をやってました。その中で、子供の教育について、利根川氏の結論が「親が充実していること」「子供とコミュニケーションを図ること」の二点であると述べていました。
 で、人間はどういう状態のときに充実しているかというと、ある目的があってそれに向かって打ち込んでいるときだそうです。脳はそういう構造になっていているのだそうです。
 自分が充実し満足していれば、子供とのコミュニケーションもスムーズにいくでしょうし、子供も親のその姿勢をカッコイイと思えるでしょうね。
 いずれも、シンプルな事ですけど、うまく実行できないケースも多いと思います。でも、利根川氏が言うには、科学的に脳は環境に非常に影響されるそうです。環境が変われば、発想や行動が大きく影響されると思います。
 家族にとって一番身近な環境は「家」です。新築でもリフォームでも、あるいは理想的な中古の手直しでも、環境づくりですから真剣に取り組まないといけませんね(ちょっと我田引水。)
 

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