印象。
美術品でも工芸品でも古びたものは、それ自身が経年の深みを出し、白っぽい博物館の中でも存在感をもちますが、それがまだ新しかったころは色彩豊かで、もっと「派手」だったはず。ですが、なかなかそこまで想像がおよびません。もちろん、古い茶室や寺院も新しい時はもっと柱や天井が白かったはずで、空間の印象もまた違っていたんでしょう。
以前、テレビで源氏物語絵巻の一部を復元する番組をやっていました。日本画家の方が描かれた当時の色で複製するのですが、ほんとにきらびやかで色彩に溢れた絵で、現在の古びた色調の絵巻しか知らない私の想像を超えるものでした。
その絵の具に一部金粉を混ぜているのですが、照明を消して、ろうそくの揺らめく炎に照らされると、その金粉が鈍くきらめいて、深みというか立体感というか、また違った表情があらわれました。
同じものでも経年、廻りの環境(空間)によって全く印象がちがってくるものですね。
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