花一輪。
表の三畳のミセの間に、小さいケヤキの座卓をおいており、その上に片手で握れるくらいの小さな一輪挿しに、庭の、花と蕾のついた椿の枝を挿して飾っています。
古いこの家に花一輪がすごく映えるのですが、花の周り、視界に入るものは、その一輪挿しの焼物、ケヤキの座卓、深い茶色になった柱、舞良戸、階段の踏板、畳。
これらはみんな自然素材で、特に木の部分は、おそらく200年くらいの時を経過したものなんですね。なるほど、自然界に近い状態の写しになっているから、花一輪が際立つんですよね。なんとなくわびた風情の意味がわかったような気がしました。
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