町家の台所は
現在町家に住んでいますが、最大の目的は新建材などを使わない本物の日本の家の住み心地を確かめ、新しい家づくりに活かすことです。一番いいと感じているところは何度も書いていますが、調湿性に優れている点です。また外の気温が30度近くなる今ごろの季節でも中はひんやり、少し風があればほんとに気持ちいい。一方、一番よくないと感じているところは台所環境です。家族がいる場所から隔離された土間にあり、非常に孤独を感じさせられます。細長く、昔の台所にはなかった冷蔵庫やレンジなどを置いているせいもありたいへん狭く、未だにお鍋の柄に手をぶつけたりしてひやっとします。子どもに台所仕事を手伝って欲しいと思っても、かえって動きがとれずじゃまになるので一人でやるしかありません。そして一番問題なのは人研ぎ(セメントに小石を混ぜて成形し磨きだしたもの)の流しでしょう。 昔の人は背が低かったからでしょうけど土間に置いているすのこから流しの立ち上がり上端まで63cmしかありません。私の身長が161cmなのであと20cmくらいはないと使いにくい。なるべく前かがみにならず作業をしているので今のところ腰は大丈夫ですが、長期的にはよくないと思ってます。流しの深さも5cm程度で使うたびに足がぬれてしまいます。
台所は毎日3~4時間は立つ所。家の要といっても大げさではない場所だと思います。台所環境がいかに大切か、昔の家に住んで痛感しています。(よ)
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