限界耐力計算による耐震診断・補強設計講習会
今、表題の講習会に週1回通っています。古い京町家など、現在の耐震方法にあわない、建物を限界耐力計算法により、耐震補強するため講習です。伝統工法による新築にも適用可能な考え方です。
この研究は京都大学防災研究所の鈴木祥之教授を委員長とした「木造軸組構法建物の耐震設計マニュアル編集委員会」によって、「伝統構法を生かす木造耐震設計マニュアル」として出版されています。
この研究に基づき伝統木造の耐震化をすすめることが目的ですが、講習会での冒頭のお話では、京町家をストックとして、資産価値を持たせる為、金融機関や不動産鑑定士などとも連携されているとのことでした。これはすごく魅力的なことで、単に学問に終わらせない、意気込みにとても共感できました。
先日、実地研修として間口2間桁行4間の厨子二階建の典型的な町家を調査しました。
柱はそこそこですが、梁や束などびっくりするくらい細いのです。しかし、明らかに、現在の木造軸組構法の対極にある構造だなあと感じました。
もともと連棟であったものをカステラの様に切ってあるので、間口方向が弱く、正面から見ると大きく左に傾いているのがわかります。
しかし、この傾いた状態で立ってられるということが、伝統構法の粘りやしなりの潜在力をあらわしているのではないかと思います。
現在の構法では、このような状態でたっていることはありえません。
この潜在的な力を生かして耐震補強をしなければならないわけです。
キーワードは柔よく剛を制す!でしょうか。


















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