となりのマエストロ という番組で、「火災原因調査鑑定人として原因不明の火災原因の調査を行っている鈴木弘昭さん」が出ておられ、家庭での意外な出火原因を取り上げていました。
ペットボトルがレンズになり、太陽光が集められ傍らの新聞紙から出火する様子やアロマオイルを拭いた布巾が乾燥機の中から出火する様子などがありました。
そして一番印象的だったのが、電源コードと電話線が接触し、電話の差し込み口から出火する様子でした。
これは非常に危険です。
現在の住宅は、コンセントや照明の電灯線が家じゅうに張り巡らされている上に、弱電と呼ばれる、電話線やアンテナ線、その他情報機器関係の配線がたくさんあります。
低い電圧の配線(テレビでは電話線)と高い電圧(コンセント用電灯線)の電線の被覆が破れ接触すると、高いほうから低い方へ電流が流れ、過熱し発火するそうです。
差し込み口は壁の中に器具として埋め込まれていますが、壁の中には、防湿シートや、ウレタンの断熱材、電線のビニル被覆など、可燃性の材質が結構使われています。
電線の塩化ビニルのケーブルなどは、配電盤の近くになるとものすごい束となっています。
今週号の日経アーキテクチャで防火規制についての特集があり、そこで北京のCCTVの火災事故原因が詳細に載っていました。
ほぼ完成間際の最新のビルが、打ち上げ花火の火の粉で、丸焼けになったものです。
「ビルがあそこまで燃えるか??」と不思議だったのですが、実は外壁仕上げと構造体の間に、外断熱として押し出しポリスチレンが貼られており、それに引火してしまったそうです。
外断熱は、構造体全体をくまなく覆わなければならないので、一旦、火がつくと全部に燃え広がってしまう結果になったようです。
昔の建築に比べ防火、耐火性能は向上している反面、このように火災の燃料となりうる可燃物が大量に使用されていることを今一度よく考えなければなりません。
そして、出火原因は炎だけでなく、電気(コンセント、電話線)、太陽光(ペットボトルのレンズ化)、化学反応(アロマオイル)など様々であることも。
便利さ快適さはいつも危険と背中合わせです。